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第2章 第二の男と逮捕まで

海原の母は離婚を決意する。

当時、海原自身は高校１年。
姉は３年。

過去の沼田を髣髴させるようなボロアパートで暮らすことになる。

さらに母は車の免許を持っておらず、生活苦は想像を絶した。

海原と沼田は同じ高校に進学しており、同じアルバイトをしながら、空き巣までするようになる。

海原は不良少年とは違った悪の道に足を入れてしまうようになる。

恐喝や暴走ではなく、詐欺や窃盗に手を出したのだ。

離婚した父の家にも侵入した。
父は外国人の女と娘と暮らしており、祖母は確認できなかった。


父の家は沼田の家から１ｋｍのところにあり、沼田が大学生の頃の深夜、海原家が火災炎上しているのを発見する。

消防に通報し、家は全焼。
第一発見者である沼田は(発見時には高校時代の同級生らもいた)は次の日、消防士に「人命救助はできなかったのか？」と火災現場に呼び出された。

「電線も焼き切れている危険な中を素人が動けるはずはない」と沼田は反論し、到着の遅れも指摘をしたが、「全焼しないと保険がでねぇだろ？だからわざと焼かせてやるんだ」と消防士に言い返された。

祖母は不明のままである。

行方不明として、父に障害年金は支払われ続ける。