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第2章 第二の男と逮捕まで

海原は沼田と違い、世間からイケメンと呼ばれる容姿に恵まれている。

彼の生い立ちも複雑である。

小学生の時に離婚で転校して来た沼田に出会う。
このときの沼田は悲惨なボロ家……トタンでできた壁のアパートで暮らしていた。

沼田は家を建てると、転校した。

さらに海原も家を建てたため、転校した。

そのときに二人は中学生として同じ中学校で出会う。

知り合いのいない海原にとって沼田の存在は大きく、いつしか二人は親友となる。

彼の父親は暴力団系のフィリビンパブの店長であった。

母は専業主婦で寝たきりの父方の祖母と姉の５人家族。
敷地内に父方の母の家もあり、比較的に裕福な家庭であった。

だが、父がパブの外国人の女を妊娠させたことで家庭にヒビが入る。

外国人の女が新築の家に住むようになったのだ。

さらに介護の必要な祖母がいる。

思春期の海原とデリケートな年代の姉。

さらには外国人の女は情緒不安定で包丁を振り回すなどの騒ぎを起こすが、もちろん家庭内のことで警察を呼んでも事件にはならない。

やがて、異母妹が生まれ、一緒に暮らすようになる。