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クラス ×イト
第9章 けつダン 【去河要二】
俺は思わずニヤニヤとして、英太にヘッドロックすると藍山に背を向ける。
「なんだよ。お前、やるじゃねーか」
と、ヒソヒソと耳打ち。
だが――
「ちょっと、痛いよ。それに――要二の勘違いなんだし」
英太はそう言って、顔をしかめやがった。
「勘違い?」
俺が訊くと――
「要二と話したいって――藍山さん、が」
「へ? 俺と――」
とても意外に思い、俺はきょとんとして、藍山の方を振り返る。
「お店が終わってからでいいの――時間ある?」
藍山は相変わらずの無表情で、そう言った。
俺とコイツが、何を? 俺には全く、思い当ることがない。いや、強いて言えば、例の保健室の時のことか……。
ともかく、変な女だな。俺は率直に、藍山を見てそう感じていた。
【けつダン――了】
「なんだよ。お前、やるじゃねーか」
と、ヒソヒソと耳打ち。
だが――
「ちょっと、痛いよ。それに――要二の勘違いなんだし」
英太はそう言って、顔をしかめやがった。
「勘違い?」
俺が訊くと――
「要二と話したいって――藍山さん、が」
「へ? 俺と――」
とても意外に思い、俺はきょとんとして、藍山の方を振り返る。
「お店が終わってからでいいの――時間ある?」
藍山は相変わらずの無表情で、そう言った。
俺とコイツが、何を? 俺には全く、思い当ることがない。いや、強いて言えば、例の保健室の時のことか……。
ともかく、変な女だな。俺は率直に、藍山を見てそう感じていた。
【けつダン――了】