この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
クラス ×イト
第9章 けつダン 【去河要二】

    ※    ※


 そんなことも、ありまして――とか?

 あーあ、こんなスペシャルな話を披露した後に、一体何を語れって言うんだよ。

 とにかく、俺は最高の初体験ってもんを体験してる――けども。だがこの先に待つのは、やっぱ厳しい現実ってやつで。それを考えると、少し憂鬱だったりしている。

 それでも、挫けていたら大人にはなれねえ。そしたら、いつまで経っても佐倉先生には……。


「……」

 俺が大人なるのを、先生が都合よく待ってるだなんて、いくらなんでもあり得ねえ話だ。それくらい、ちゃんと知ってるよ。

 だがそこん処は――夢見る気持ちは、ガキのまま。それだって、別にいいんだろ。それまでに、もう少し痩せてたりして、少しは見た目もましになっておこうか、なんて。

 俺はそんな風に、前向きに考えたりしていたんだ。

 そんな俺を珍客が訊ねて来たのは、その次の週――俺が店先で、客の相手をしていた時だった。


「英太――?」

 俺は店の脇にモジモジとしている、その姿を見つける。だが別に来ていたのが英太だけなら、俺だって不思議には思わねえ。

 俺が意外に思ったのは、英太の背後にいた奴の顔を見たから。


「どうも――お久しぶり」


 澄ました顔で、お座なりの挨拶をしてきたのは――藍山栞だった。
/579ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ