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クラス ×イト
第12章 ラんマん 【市原 茜】
でも、何か取り込み中――みたい?
「ちょっと、離れてくれないかな。それと今は、忙しいから……」
乾くんがそう言って、チラッと見たのは隣の席。そこに座ってるのは――藍山栞!
ええっ? なんか、ちょっと意外……。
「あれ? もしかして私、邪魔しちゃったかなぁ……」
私って空気が読めないとか、佳奈によく言われるけど……。なんか二人の間には、ちょっと緊張感があるみたいで。マズったかな……。
そんな風に思って、ちょっと様子を見てたんだけど――そしたら、さ。
「ちょと、待って!」
「後は私自身の――問題。だから、乾くんは――いいの」
藍山さんは、そう言って図書室から出て行ってしまったの。
そう言えば、同じクラスにいるけど、彼女とはほとんど話したことがないんだよね……。
いつも物静かに本を読んでる、不思議な子――って、私からしたらそんな感じ。アハ、お前が言うな――とか思われちゃうかな。
私って切り替えが早いのが、取り柄だと思ってるんだ。だから乾くんと藍山さんが、何をしてたかなんて――彼女がいなくなった時点で、もう考えたりしないの。
「行っちゃったね」
とにかく今は――乾くんと二人きり。ウフフ――。
「ちょっと、離れてくれないかな。それと今は、忙しいから……」
乾くんがそう言って、チラッと見たのは隣の席。そこに座ってるのは――藍山栞!
ええっ? なんか、ちょっと意外……。
「あれ? もしかして私、邪魔しちゃったかなぁ……」
私って空気が読めないとか、佳奈によく言われるけど……。なんか二人の間には、ちょっと緊張感があるみたいで。マズったかな……。
そんな風に思って、ちょっと様子を見てたんだけど――そしたら、さ。
「ちょと、待って!」
「後は私自身の――問題。だから、乾くんは――いいの」
藍山さんは、そう言って図書室から出て行ってしまったの。
そう言えば、同じクラスにいるけど、彼女とはほとんど話したことがないんだよね……。
いつも物静かに本を読んでる、不思議な子――って、私からしたらそんな感じ。アハ、お前が言うな――とか思われちゃうかな。
私って切り替えが早いのが、取り柄だと思ってるんだ。だから乾くんと藍山さんが、何をしてたかなんて――彼女がいなくなった時点で、もう考えたりしないの。
「行っちゃったね」
とにかく今は――乾くんと二人きり。ウフフ――。