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クラス ×イト
第12章 ラんマん 【市原 茜】
とにかく、そんなわけで私としては裕樹を元気づけたかった、だけなんだけど……。その後、裕樹には微妙に避けられた感じになっちゃった。
カラオケに行った次の週に、ちょっと話してはみたんだけど、ね。
「ねえ、裕樹――そう言えば、どうやって帰ったの?」
「は? ベランダから、飛び降りたんだよ。それしか、ねーだろ」
「うわぁ、なんかスゴイね! 平気だったぁ?」
「今この姿を見て、わかれよ。それにスゲーのは、寧ろお前の方だし……」
「ええっ、私がなんで?」
「あそこ……彼氏の部屋なんだろ。お前って一体、どういう神経してんだよ」
「アハハハ……面目ない。だけどさぁ――」
私は悪気がないって言いたかったんだけど、ね。やっぱりそれって、私だけの理屈なんだよね……。
裕樹はその後、私にピシャリって感じで、こう言ってたんだ。
「もう、それはいいから。暫くは、俺に構うなよ」
「あ……裕樹……?」
それ以来、裕樹は私だけではなく、グループの皆とも距離を置く様になってる。
私だって、これでもさぁ。そのことは結構、気にしてたんだよ……。
カラオケに行った次の週に、ちょっと話してはみたんだけど、ね。
「ねえ、裕樹――そう言えば、どうやって帰ったの?」
「は? ベランダから、飛び降りたんだよ。それしか、ねーだろ」
「うわぁ、なんかスゴイね! 平気だったぁ?」
「今この姿を見て、わかれよ。それにスゲーのは、寧ろお前の方だし……」
「ええっ、私がなんで?」
「あそこ……彼氏の部屋なんだろ。お前って一体、どういう神経してんだよ」
「アハハハ……面目ない。だけどさぁ――」
私は悪気がないって言いたかったんだけど、ね。やっぱりそれって、私だけの理屈なんだよね……。
裕樹はその後、私にピシャリって感じで、こう言ってたんだ。
「もう、それはいいから。暫くは、俺に構うなよ」
「あ……裕樹……?」
それ以来、裕樹は私だけではなく、グループの皆とも距離を置く様になってる。
私だって、これでもさぁ。そのことは結構、気にしてたんだよ……。