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クラス ×イト
第12章 ラんマん 【市原 茜】
まあ、そんな感じで暫くは晴れない気分だった、私だったんだけど――ね。そんな気分が一転しちゃうたのは、次の週の月曜日の朝のこと――。
「――危ないっ!」
「えっ――!?」
――ドン!
階段の処で、駆け上がって来た彼と――私は見事に激突!
彼は私の胸に顔を埋めるように、私を激しく押し倒してたんだ。アハ、こう言うとエッチぽいかな。ホントは単なるアクシデントなんだけどね……。
「ご、ごめんね……大丈夫だった?」
そう言って顔を上げたのは、同じクラスの――乾英太?
「う、うん……なんとか平気。クッションのお蔭かなぁ?」
「クッション……?」
私はそんな会話をしながら、その顔を近くでまじまじと眺めてた。そしたら、なんだけども……。
きゅん! ――て、ね。
それはホントに、私の中から聴こえてた音。ウソだって言われるかもだけど、誰がなんて言ったって私は間違いなくそれを感じていたんだよ。
「――危ないっ!」
「えっ――!?」
――ドン!
階段の処で、駆け上がって来た彼と――私は見事に激突!
彼は私の胸に顔を埋めるように、私を激しく押し倒してたんだ。アハ、こう言うとエッチぽいかな。ホントは単なるアクシデントなんだけどね……。
「ご、ごめんね……大丈夫だった?」
そう言って顔を上げたのは、同じクラスの――乾英太?
「う、うん……なんとか平気。クッションのお蔭かなぁ?」
「クッション……?」
私はそんな会話をしながら、その顔を近くでまじまじと眺めてた。そしたら、なんだけども……。
きゅん! ――て、ね。
それはホントに、私の中から聴こえてた音。ウソだって言われるかもだけど、誰がなんて言ったって私は間違いなくそれを感じていたんだよ。