この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
クラス ×イト
第13章 ぼウそウ 【喜嶋三生】
だけど――。
「ふっ!」
と、腰を押し込む僕と――
「んんっ……」
そう吐息を漏らす、赤緒さん。
その結合の行方は――
「あっ……ううっ!?」
「え……?」
果たされることなく、終わった。
激しく反り返っていたことにより、勢いよく貫こうとした僕の矛先は、その行先が微妙に上方へと逸れる――。
結果――赤緒さんの秘部を擦り上げるようにすると奥底を味わうことなく、その刺激のみで僕はぶるっと全身を震わせた。
――ビュルル!
そのまま、僕は射精。その激しい昂りを示すように――
――ぴゅと。
その一部を、赤緒さんの顔まで届かせていた。
「……」
「……」
僕たちは互いに、無言で……。
部屋の中にノイズとして成り響く、男たちの笑い声が――僕の虚しさを増幅してした。
だけど、それすらも気にならない程に――。
僕の精液を浴びながら、それでも無表情の――赤緒さん、の。
「……」
その視線が、全てを凌駕するまでに――僕の心に痛々しく突き刺さっていた。