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クラス ×イト
第13章 ぼウそウ 【喜嶋三生】

 だけど――。


「ふっ!」

 と、腰を押し込む僕と――

「んんっ……」

 そう吐息を漏らす、赤緒さん。


 その結合の行方は――


「あっ……ううっ!?」


「え……?」


 果たされることなく、終わった。

 激しく反り返っていたことにより、勢いよく貫こうとした僕の矛先は、その行先が微妙に上方へと逸れる――。

 結果――赤緒さんの秘部を擦り上げるようにすると奥底を味わうことなく、その刺激のみで僕はぶるっと全身を震わせた。


 ――ビュルル!


 そのまま、僕は射精。その激しい昂りを示すように――


 ――ぴゅと。


 その一部を、赤緒さんの顔まで届かせていた。


「……」


「……」


 僕たちは互いに、無言で……。

 部屋の中にノイズとして成り響く、男たちの笑い声が――僕の虚しさを増幅してした。

 だけど、それすらも気にならない程に――。

 僕の精液を浴びながら、それでも無表情の――赤緒さん、の。


「……」


 その視線が、全てを凌駕するまでに――僕の心に痛々しく突き刺さっていた。
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