この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
クラス ×イト
第14章 カイごう 【乾英太4】

「自習の時間くらい、静かに昼寝させろって」

 続けてそんな不平を漏らしたのは、それまで机に突っ伏していた――バスケ部の堂林亮伍。

 彼の常識では、自習イコール昼寝の時間、ということらしい。そんな堂林くんにしてみれば、今のクラスに持ち上がっている話題には、どうやら一切の興味がないようだった。

 それを受けて、佐川くんは面倒そうに表情を歪める。

「お呼びじゃねーよ、堂林。単細胞の部活バカが」

「なんだとっ!」

 と、自分の席を立ち上がった、堂林くんが佐川くんを睨む。

 すると、佐川くんは更に小馬鹿にしたような口振り。

「お前なんて、バスケだけしとけばいいんだろ? ある意味で羨ましいよな。悩みなんて、なさそうだし」

「随分と、勝手なこと言ってくれるが……。お前なんかに、俺の何がわかるんだよ」

 一転、低い声でそう話しながら、堂林くんは自ら怒りを抑えるようだった。

「じゃあ、何かあるわけ? 聞いてやるから、試しに言ってみたら」

「くそっ……」

 そう吐き捨てるようにして――堂林くんはその顔を、佐川くんから背ける。

「別にこんな奴に、担がれた訳じゃねーけど。この際そんなことは、どうでもいいか……」

 すると、そう話す堂林くんの視線が、新たに別の人物を捉えていた。そして――


「瀬山! 何故、俺に断りもなく――バスケ部、辞めてんだよ?」
/579ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ