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クラス ×イト
第3章 あこガれ 【山村佳奈】
「……」
何とも言えない、気まずい空気の中。私も身体を起こし、乱れた衣服を整えようとする。その様子をチラリと見て、護はポツリと呟いた。
「結局さ……佳奈って俺のこと、好きじゃないんだろ?」
「そんなこと、ないよ」
「じゃあ、なんで――そんなに嫌がるわけ?」
「だって、それは……」
確かに避妊のことは、言い訳なのかもしれない。けど別に護が嫌だとか、そういうことじゃないはず……。
こんな気持ち、上手く説明なんてできないよ。
私が口籠っていると、護は寂しげな顔をする。
「やっぱ……俺が嫌なんだ」
「だから、違うって! そうじゃなくてさ――」
「なんだよ?」
「もう少し、時間が必要な気がして……」
「それって、どれくらい?」
「わ、わからないけど……でも私、護のことちゃんと考えてるし」
「だったらさ。言うだけじゃなく、行動で示せよ」
「え……?」
護が何を言いだしたのか、初めは意味がわからなかった。
何とも言えない、気まずい空気の中。私も身体を起こし、乱れた衣服を整えようとする。その様子をチラリと見て、護はポツリと呟いた。
「結局さ……佳奈って俺のこと、好きじゃないんだろ?」
「そんなこと、ないよ」
「じゃあ、なんで――そんなに嫌がるわけ?」
「だって、それは……」
確かに避妊のことは、言い訳なのかもしれない。けど別に護が嫌だとか、そういうことじゃないはず……。
こんな気持ち、上手く説明なんてできないよ。
私が口籠っていると、護は寂しげな顔をする。
「やっぱ……俺が嫌なんだ」
「だから、違うって! そうじゃなくてさ――」
「なんだよ?」
「もう少し、時間が必要な気がして……」
「それって、どれくらい?」
「わ、わからないけど……でも私、護のことちゃんと考えてるし」
「だったらさ。言うだけじゃなく、行動で示せよ」
「え……?」
護が何を言いだしたのか、初めは意味がわからなかった。