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クラス ×イト
第18章 おシまい
※ ※
しかし、何時でも良い時ばかりではないと、彼らは十分に知っているのだろう。
悲喜交々の想いを秘めて、彼らは今日もこの教室で生きていた。
それは――傍から見るよりも、遥かに必死に。
しかし、だからこそ。
時に眩いばかりに輝く欠片が、確かに此処の場所には――在った。
そんな彼ら――その物語の終わりに、際し。
此処に至りながらも、それを十分に語り尽くせたなど、言い切れるものではなくて。
それでも、何かを感じてもらえたのだと、そう――信じている。