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第5章 3．ケリュネイアの鹿の生け捕り

「次の仕事はケリュネイアの鹿の捕獲だ。ただの鹿じゃないぞ？アルテミス女神が飼っている鹿だぞ。そいつを生け捕りにしてくるんだ！なんだ？女神のものだからってビビってんのか？やめてもいいんだぜ？」


なんてまたも、意地の悪い仕事を言い付けてきた腹黒親分


「それはちょっと大変そうだけど捕まえればいいだけだね？よし、引き受けた！」


ってなわけで、ヘラクレスはケリュネイアの山に出かけて行ったのだった


波乱の予感…


「狩猟を司る月の女神アルテミスの聖獣かぁ。女神の大切な鹿とあっては、傷つけることさえ逆鱗に触れそうだな。さてどうやって捕まえようか」

ケリュネイアに着いたヘラクレスは鹿の捕らえ方について考えていた


すると…


カサカサカサ…


青銅の蹄を持った美しい牝鹿さんが木の陰から現れたではないか！


「なんとも美しい！よし、早速捕まえよう」


と、意気込むヘラクレスでしたが


「う、うわっ！まてーーーー！！」

牝鹿さん、足がお速いのね！！


さすがのヘラクレスでも牝鹿さんに追いつけない


さて、どうする？