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第17章 ヘラクレスの最期

ヘラクレスが家に着いた時には、デイアネイラは自分の犯したとんでもない過ちをすでに死者の報告によって知らされ物凄く後悔しました。


「あぁ…私はなんて事を…ヘラクレス…ごめんなさい…ごめんなさい…死んでお詫び申し上げますわ…」

自分のしでかした事の大きさに耐えきれなくなったデイアネイラは自殺してしまいました

「僕はこの痛みに耐え切れない…」

そしてその間にもヘラクレスは毒に蝕まれ、遂にはオイタ山の頂上に自分を運ばせ、そこに火葬のための薪の山を築かせました。

そしてその上に身を横たえ、薪に火をつけさせました。

ヘラクレスが母のアルクメネから受けた"可死の肉体"は、その火葬の火で焼きつくされました。

しかし彼が父のゼウスから受けた"不死の神性"は、雲に包まれ雷鳴の轟きとともに天に昇って行きました。


(ヘラの母乳飲んだため、どんなに苦しんだとしても死ねないので身体を焼き尽くしたという事です)

こうしてヘラクレスは長い苦難の一生を終え、ついにオリュンポスに迎えられて、神々の仲間入りをしたのでした。