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金木犀
第4章 レイプ
体の相性がいいからか?
セックスが好きだからか?
だけど、愛歩と並んで、何もせずに寝るだけでも
物凄ぇ満たされた感じがする。
恋人同士みたいに普通に抱き合ってキスして
デートで色んな所に連れてってやりてぇなって思う。
…いや、待てよ。
俺…何年結衣の事好きだったと思ってんの。
…何年。
何年、好きだったと思ってんの…?
結衣の代わりだったんだろ、愛歩は。
愛歩だって好きな男の代わりだったじゃん、俺の事。
そうだよ。
…そう、だよ。
愛歩が俺の事好きな訳じゃないじゃん。
分かんねぇじゃん。
俺の事、好きな男の代わりとしか
思ってないかもしれないじゃん。
そう思い込んで、自分を落ち着かせようとした。
だけど思い浮かぶのは、愛歩の笑顔ばかり。
愛歩の事ばかり。
俺はとうとうこの思いを、結衣に打ち明けた。
「…えぇっ!愛歩の事!?
航、愛歩の事好きなの!?ほんとーっ!?」
「…いや、好きじゃなくてっ!
すっげーモヤモヤするから話しただけで…っ」
「もー、何言ってるの航!
愛歩の事好きだからそう思うんでしょ!」
愛歩の事を、好き?
好きだから、こんなモヤモヤすんの?
もっと笑顔が見たくなんの?