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僕である理由
第3章 mission…京都旅行
新幹線は
定刻通り出発した

可奈子さんは
少し乱れた呼吸を整え

ゆっくり
シートを倒した

僕の手には
可奈子さんの手が収まっている

「昨日、連絡できなくて
ごめんなさいね。でも、京都だなんて、ビックリしちゃった」

「スミマセン…
可奈子さんの趣向が分からなくて
僕のお気に入りの場所ならって
思ったんです」

「じゃあ~うんと楽しませてくれるのね」

「もちろん…気にってくれると
嬉しいですが」

彼女の笑顔に
僕は溶かされていった

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