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僕である理由
第10章 僕である理由
オーナは全てお見通しだった

僕が可奈子さんに
恋してしまう…ことも

「私の友人よ。魅力的ですもの彼女に
下心を持たない男は男じゃないわ」

声高々に笑った

娼夫として
まだまだ未熟な自分だけど

こうしてクラブの一員として
仕事をしている

どのくらいの時間を共有したら
僕は女性の気持ちを分かるだろうか

多分一生

謎…

その謎を解き明かしたくて
また女性の手をとる
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