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僕である理由
第10章 僕である理由
携帯が鳴り出す
…そう言えば昨日連絡しなかった
ミサキさん怒ってるだろうな
ディスプレイは『事務所』
まさしく…ミサキさん
「おはようございます」
とりあえず明るい声で話す
「お疲れ!!帰ってきなさい、オーナがお待ちかねよ」
いつもの調子…
あぁ~知ってるんだ何もかも…
「はい。気が向いたら帰ります」
「はい?何言ってるの?気は確か?」
そうそう、それがミサキさんだ
「でわ」
僕はそのまま電話を切る
静寂な部屋は薔薇の香りが充満している