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従わない奴隷
第12章 ユウリと今野
その時
信号が赤に変わった
ユウリの手を見ると
また
ユウリは
手を握りしめていた
どうしても
ユウリに触れたくて
どうしても
ユウリを
落ち着かせたくて
俺は
ユウリの
握られた右手に
手を伸ばした
「っ・・・」
「爪」
「え?・・」
「塗ってんの?
見せてみ?」
ユウリの右手を
自分の方に
引きよせ
俺の指で
ユウリの指を
開かせた
かわいい・・・爪
「きょっ、今日は・・」
「塗ってねーんだ」
「はい・・」
小さな爪を
優しく
一本一本撫でて
ユウリの手を
握りしめたかった
でも
爪に触れたところで
後ろの車に
クラクションを鳴らされた
「うっせぇ」
ユウリの手は
また
ユウリの
定位置に
戻って行って
しまった
信号が赤に変わった
ユウリの手を見ると
また
ユウリは
手を握りしめていた
どうしても
ユウリに触れたくて
どうしても
ユウリを
落ち着かせたくて
俺は
ユウリの
握られた右手に
手を伸ばした
「っ・・・」
「爪」
「え?・・」
「塗ってんの?
見せてみ?」
ユウリの右手を
自分の方に
引きよせ
俺の指で
ユウリの指を
開かせた
かわいい・・・爪
「きょっ、今日は・・」
「塗ってねーんだ」
「はい・・」
小さな爪を
優しく
一本一本撫でて
ユウリの手を
握りしめたかった
でも
爪に触れたところで
後ろの車に
クラクションを鳴らされた
「うっせぇ」
ユウリの手は
また
ユウリの
定位置に
戻って行って
しまった