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従わない奴隷
第14章 ユウリの恋人役
「眠らなくても
横になったらどうですか?」
「あぁ・・そうだな・・」
カラダは疲れていた
これから
夜のバイトだ
ココを出るまで
あと2時間
せめて
横になって
カラダを休めたいと思った
「どうぞ」
「え?」
「ライキさん、どうぞ
ゆっくりしてください」
「い、いや
俺はココで・・・」
いつもなら
俺用のクッションを
手渡され
床にごろっと
横になるのに
ユウリは
自分の枕を
脇にどけて
俺のクッションを
ベットに置いた
「こ・・恋人なので・・
ライキさんは
恋人なので
あの・・
いいんです
よかったら・・
どうぞ」
そう言われると
なんだか
照れくさくて
どうしようか
迷う
ベットには
一度腰かけただけで
それ以来
一度も
触れてもいなかった
「いいのか?」
「はい」
「んじゃ・・借りるな」
あんまり
照れて躊躇すんのも
嫌がってるみたいで
なんかあれだから
俺はすぐに
答えを出した
そして
布団の中には
入らず
布団の上に
寝ころんだ
布団の中には
入っちゃダメだと
思ったし
ひとりでは
入りたくなかった
すると
ユウリは
いつものように
そっと
優しく
俺にブランケットを
かけてくれた
「ありがとな、ユウリ」
「・・・はい」