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第15章 俺と仕事

「え、映画とか・・

あと・・

お家で
ごはんとか・・



す、すみません



なんだか
思いつきません



でも
仲のよさそうな
人たちは


どこで見ても





とても
幸せそうだから


だから





どこでも
いいのかな・・・・」




そう言って
何かを
思い出したように
ユウリは
微笑んだ




そうだな

特別なこと
しなくても



お前といるだけで





俺は


うれしいよ





「映画見るには
ちょっと時間が
足りねーなぁ・・・」



そう言って
俺は
席を立って
ユウリの隣に座った




「ライキさん・・」



「恋人は
正面には座らねーよ？」




「うそ・・」




「個室に入ったら
みんな隣に座るんだ」




「・・・・」






「恋人なんて・・・


どこに行くから
恋人とか


どこで
一緒にいるから
恋人とかじゃねーよな



ユウリの
言うとおりだよ



好きで



大好きで





ずっと
側にいたくて



離れたくなくて





近くに居たくて


触れたくて・・・」






俺は

いつの間にか

ギュッと握られていた
ユウリの手を

握った