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従わない奴隷
第2章 20代、ユウリ
ユウリは
ここから
逃げ出すように
席を立った


すぐに俺も
ユウリを追いかけて
トイレに向かう


トイレの前で
ユウリを捕まえ


耳元で囁いた




「キス、したことねぇのか?」




しばらく
ユウリは黙ってたけど




「あ、あります・・」



そう答えた






え?

したこと・・あんの?



なぜだか
その答えに
がっかりした俺は

ちょっと




イラついた





「じゃあさっき
やればよかったじゃねぇか

アイツら
疑ってんだぞ?俺のこと

なんでしねぇんだよ
キスくらい」



「す、すみません・・」



あ~~~
なんかイラつく

ユウリは
ちょっと
オドオドして
俺から目をそらした



「じゃあ戻ってするか?」



分かってる
俺、なんか知らねーけど
ムキになってる



「戻るぞ」



ユウリの腕をつかんで
強くひっぱると

さっきまで
大人しかったユウリが
力いっぱい
抵抗した




「うそ・・・」




「へ?」




「ごめんなさい・・

・・・うそ・・つきました・・」





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