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従わない奴隷
第2章 20代、ユウリ
ちょっと
軽く頭を振って
目をパチパチやってみたけど
ドキドキが
止まんねぇ


でも

しょうがない

早くやんないと




硬くなったユウリに

少しずつ
顔を近づけると



ユウリは

唇にも
チカラを入れた


ワンピースを握る手に
そっと手を乗せ

ユウリの
手を・・・握った




あ・・・


ユウリが




ユウリの手が




震えてる






ユウリ・・・・









「や~~~めた」



「え?」



「やめやめ~~~」



「え~~~~っ!!!!」



マジでうざいヤツらだ



「こ~ゆ~のは
2人きりのときにしか
しね~んだよ

な~?

そーゆーとこが
ユウリのいいとこなんだ

どこでも
やるような女は
好みじゃねぇ」




「・・ライキさん・・」




「帰るぞ、ユウリ。」



「は、はい」



「あ、そーゆーことで
先輩さん
ユウリは今後
人数合わせの合コンには
行かせね~から

よろしくな?」



「え~~~っ」



「は?

今の、聞こえなかった?

行かせね~から
誘うんじゃねぇぞ!」




「・・・・」




ユウリの手を握って
席を立ち
ポケットに入ってた
万札をテーブルに置いて
階段へと向かった


握っている
ユウリの手は
まだ震えていて


階段を降りる足取りも
ゆっくりで


一言も
話さないユウリが


今にも
泣きだすんじゃないかと




俺は



心配で
仕方なかった







女が
泣くことくらい


平気だったくせに





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