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従わない奴隷
第18章 ユウリと唇
ビールで
少し濡れた唇を

ユウリが
拭おうとした時


それより早く
俺は
ユウリの唇を

指でなぞった




「・・・・」




ユウリの
心臓の音が


聞こえそうだった




ユウリの
唇を見ていたから


ユウリが
どこ見てんのかは


分かんなかった





「ユウリ・・・」





「・・・・・」





「夜の仕事まで

ココに
居ても・・いいか?」





俺に
唇を
触れられているからか


ユウリは
声を出さないまま



わずかに

うなずいた





「寝ても・・いいか?」





コクッ





「ベットで」





コクッ





「お前と

添い寝してぇ」











俺は

ユウリの
唇から
指をはなし



ジリジリと
ユウリに近づいた



みるみるうちに
ユウリの首が
赤くなるのに
俺は微笑みながら




ユウリに

一瞬
触れるだけの

キスをした





そして




もう一度




今度は

少し
音の出るような

キスをして





ユウリを


ぎゅ~~~って







抱きしめた









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