この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
真実アイロニー【完結】
第8章 独白
きっと。
今だからそう思える。
明確な理由なんてないけどね。
でも、そう思うんだよ。
あの日からね、私。
ずっとずっと、胸にぽっかりと穴が空いてるんだ。
おっきな穴。
埋める事はね、出来ないの。
彼以外。
だから、死にたいのにさ、来るなって言われちゃうんだ。
あ、夢の中でだよ?
おかしいって思う?
実はね、リスカだけじゃなくて、薬とか大量に飲んだ事もあったんだ。
まあ、それをして救急車で運ばれた時に伯母さんにお願いだから、家で死ぬのだけはやめてくれって言われた。
一応、こんな私を引き取ってくれた恩もあるし、死ぬのは家じゃない場所にしようってそれだけ決めた。
いつ、私は死ねるんだろうね。
先生。
」