この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
真実アイロニー【完結】
第16章 琥珀。

「私は琥珀さえいれば何も要らないよ」

「俺もだよ、玲織奈」



ふっと、笑う琥珀の顔は見るからに疲れていた。
だけど。
別れたくなかった私は、それについて何も言わなかった。

言いたくなかった。


言ったら終わってしまうのをわかってたから。



そして、段々と琥珀が追い込まれていくのに。


私は何も出来なかった。


一番、近くにいた筈なのに。
……いた筈なのに。



「ねえ、玲織奈」

「ん?」

「……二人だけの世界に行かないか」

「え?」

「俺と玲織奈が認められないなら、認められる世界に行けばいいんだよ」

「……」

「俺は玲織奈と一緒なら、死ぬ事は怖くないよ」

「……琥珀」

「玲織奈は?」



そんなの、答えは一つだけだった。


琥珀の左耳に光る赤いピアス。
そして、私の右耳に光る赤いピアス。

/224ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ