この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
真実アイロニー【完結】
第16章 琥珀。


「琥珀さえいれば何も要らない」

「ん。玲織奈、大好きだよ」



ぎゅうっと私の手を強く握り締める琥珀。
優しい眼差しで私を見つめた後、校舎裏から見える桜の木を見上げる。



「……どうせなら桜が綺麗な季節がいいなあ」

「うん。琥珀好きだもんね」

「玲織奈も好きじゃん」

「琥珀の影響だよ」

「そっか」

「うん」



ふとした時に、琥珀が桜を見上げていたのを知ってるから。
一緒に見上げてたら、桜って綺麗なんだって気付かされたんだ。


私の全てが琥珀で回ってるって、琥珀は知ってる?


琥珀。

琥珀だけがいればいいってのは本当に、本心だよ?
信じてくれるかな。



それから、桜が綺麗な季節が巡って、私と琥珀は中学三年になった。


琥珀の両親が私を認めてくれる事はなかったし、相変わらず厳しい管理で琥珀は辛そうだった。
だけど、それが解放される。


その日だけを楽しみにして、待ち望んで、我慢したんだ。

/224ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ