この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
真実アイロニー【完結】
第5章 薄く色付いて行く。


それでも、俺は彼女を知りたかった。

小早川さんに何があって、どうしてそこまで全てを諦めてしまっているのかを知りたかった。



「……知って、どうするんですか」


冷ややかなその言い方。
拒絶する様な、言い方。

それでも、俺は止めなかった。



「俺は小早川さんの力になりたい」

「無理ですよ、そんなの」

「どうしてそう決め付けるんだ」

「……それは、先生。貴方が大人だからですよ」

「……」

「先生も私から遠ざかった大人達と一緒なんですよ」



そう言って、小早川さんは目を伏せる。
画用紙を手に持ち、立ち上がると扉に向かった。


扉に手をかけた時、こっちに一度体を向けると

「これ、提出して来ます」

そう言った。



「……俺は違う」


俺が言った言葉に、扉を引く彼女の手が止まる。
だけど、こっちを見る事はない。
/224ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ