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永遠に続く恋を……
第16章 去る者日々に疎し?
私の話を黙って聞いていた朱音が、はぁっと溜め息をつく。
「それってさ………結城くんのこと好きって言ってるよ?恋愛感情でしょ、それは!」
「…………そうなの?」
「相手が違うんだもん。恋する気持ちだって違って当たり前じゃない?」
「うーん」
煮え切らない私を前に、半ば呆れ気味に朱音は、
「もういい。結城くんが帰ってくるまで悩みなさい。ホント、彼に同情するわ」
と言って、また溜め息をついた。
「………” Out of sight, out of mind ” って言葉……あるでしょ?」
私はぽつりと呟く。
「怖いんだ。 彼の心が離れるのが」
「…………………」
「待っててって言われたんでしょ?その言葉を信じてあげないと結城くん可哀想だよ」
「………うん」
結城くんがアメリカに行って、まだ3ヶ月。
これから、彼と私はどうなるんだろう。
わからない。ただ ──。
家に帰ったら……結城くんからのメールが届いていますように。
私は心の中でそう願った。
「それってさ………結城くんのこと好きって言ってるよ?恋愛感情でしょ、それは!」
「…………そうなの?」
「相手が違うんだもん。恋する気持ちだって違って当たり前じゃない?」
「うーん」
煮え切らない私を前に、半ば呆れ気味に朱音は、
「もういい。結城くんが帰ってくるまで悩みなさい。ホント、彼に同情するわ」
と言って、また溜め息をついた。
「………” Out of sight, out of mind ” って言葉……あるでしょ?」
私はぽつりと呟く。
「怖いんだ。 彼の心が離れるのが」
「…………………」
「待っててって言われたんでしょ?その言葉を信じてあげないと結城くん可哀想だよ」
「………うん」
結城くんがアメリカに行って、まだ3ヶ月。
これから、彼と私はどうなるんだろう。
わからない。ただ ──。
家に帰ったら……結城くんからのメールが届いていますように。
私は心の中でそう願った。