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永遠に続く恋を……
第16章 去る者日々に疎し?
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「で、美羽のナイトはあっちで頑張ってるの?」
「ナイトって」
ワインを飲みながらそう言った朱音。
私は思わず吹き出す。
「元気でやってるみたいだよ」
「結局、結城くんとは進展ないままアメリカ行っちゃうなんてね。まだ………踏み出せない?」
朱音の問いに、言葉が詰まる。
「高遠さんのことはもう吹っ切れてるんでしょ?」
「………それはまぁ」
「結城くんのこと好きなんでしょ?」
「………好き………だけど」
「だけど?」
「違うんだよね。高遠さんの時と……何て言うか気持ちが。高遠さんの時はただ会いたくて、会いたくて……。心がぎゅーって苦しくなる感じで。だけど、結城くんはそんな感じじゃなくて」
「どんな感じなの?」
「そういう情熱的な感じじゃなくて、心が落ち着くっていうか、安らげるっていうか。今も離れてるけど、会いたいっていうより、頑張って欲しいなって、応援する気持ちが強くて。結城くんが頑張ってるなら、私も頑張らなきゃって思うの」
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「で、美羽のナイトはあっちで頑張ってるの?」
「ナイトって」
ワインを飲みながらそう言った朱音。
私は思わず吹き出す。
「元気でやってるみたいだよ」
「結局、結城くんとは進展ないままアメリカ行っちゃうなんてね。まだ………踏み出せない?」
朱音の問いに、言葉が詰まる。
「高遠さんのことはもう吹っ切れてるんでしょ?」
「………それはまぁ」
「結城くんのこと好きなんでしょ?」
「………好き………だけど」
「だけど?」
「違うんだよね。高遠さんの時と……何て言うか気持ちが。高遠さんの時はただ会いたくて、会いたくて……。心がぎゅーって苦しくなる感じで。だけど、結城くんはそんな感じじゃなくて」
「どんな感じなの?」
「そういう情熱的な感じじゃなくて、心が落ち着くっていうか、安らげるっていうか。今も離れてるけど、会いたいっていうより、頑張って欲しいなって、応援する気持ちが強くて。結城くんが頑張ってるなら、私も頑張らなきゃって思うの」