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永遠に続く恋を……
第17章 伝えたい言葉
「このことは来週には皆にも話すけど、奥さんの実家の会社を手伝うそうだ。引き留めたんだが、色々事情があるみたいでな。その話をした時に、いつか藤枝を総合職にしたいと思ってたって聞いてな。入社した時から藤枝を見てきた高遠の薦めなんだ。もう一度だけ考えろ」


そう言われて、私は「はい」と頷くことしか出来なかった。




誰もいない会社の屋上に出て、大きく息を吸う。


………私、どうしたらいい?







「…………さん!…………美羽さん!」


「………………!」



振り返ると………そこに立っていたのは、結城くんだった。



「なんで………いるの?」


「メール。美羽さん迷ってるのかなと思って、アメリカから参上しました。 明日には帰らないと行けないけどね 」


結城くんが笑う。



確かに、総合職のこと………結城くんにメールしたけど………。


そんなことで?

帰ってきてくれたの?



私は溢れる涙を我慢することが出来なかった。


「もしかして、俺がいない間も泣いてた?」

「泣いてない。今、久しぶりに泣いてる……っ」



抱き寄せられて ──



「美羽さんなら大丈夫。きっとやれるよ」



結城くんは今、私が一番欲しかった言葉をくれた。
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