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永遠に続く恋を……
第2章 恋の始まり
そのうち彼は、私のことを ”藤枝さん” から ”藤枝” と呼ぶようになった。
彼への気持ちは少しずつ膨らんでいたけれど、私には伝える勇気がなかった。
先輩後輩としていい関係が築けていたから、もし私が想いを伝えることでこの関係が壊れてしまったら……そう考えると怖かった。
そして、一年前 ──。
その日は残業で、私と彼の2人きりで………。
「結婚することになったんだ」と告げられた。
恋人がいるのかどうか、直接聞いたことはなかった。
他の女の子からのその手の質問も、彼はいつも受け流していたのに ──
いたんだ……そういう相手が。
その時は冷静に、
「そうなんですね。おめでとうございます」
そう言えた。………と思う。
彼への気持ちは少しずつ膨らんでいたけれど、私には伝える勇気がなかった。
先輩後輩としていい関係が築けていたから、もし私が想いを伝えることでこの関係が壊れてしまったら……そう考えると怖かった。
そして、一年前 ──。
その日は残業で、私と彼の2人きりで………。
「結婚することになったんだ」と告げられた。
恋人がいるのかどうか、直接聞いたことはなかった。
他の女の子からのその手の質問も、彼はいつも受け流していたのに ──
いたんだ……そういう相手が。
その時は冷静に、
「そうなんですね。おめでとうございます」
そう言えた。………と思う。