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永遠に続く恋を……
第3章 堕ちていく
その日の夜 ──。
私は彼と過ごしていた。
「美羽。来月の連休、予定ある?」
「いえ、まだ特には」
「旅行しないか?」
「え………?ふたりで?」
「その週は博多に出張なんだ。そのまま連休も滞在するから、美羽も来てくれたら一緒に過ごせる」
………高遠さんと付き合う上で、叶わないことがいくつかある。
………朝を一緒に迎えること。
………お日様の下を並んで手を繋いで歩くこと。
………そして、先の約束をすること。
─── それが出来るの?
言葉の出ない私に、
「……気が進まないなら断ってくれていいよ?」
と彼は微笑んだ。