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永遠に続く恋を……
第7章 不倫の恋のタブー
私たちは映画館が入っている大型のショッピングモールへ向かった。
甘々なラブストーリーなんて見る気分じゃなくて、今話題のアクション映画を選んだ。
「おもしろかったぁ!やっぱりアクション映画は大きなスクリーンで観るのが一番ですね!」
映画が終わり、 結城くんの感想に相槌を打ちながら、ショッピングモール内をぶらぶらと歩く。
「少し早いですけど、飯行きますか?」
「あ…………うん」
「じゃあ出ましょうか」
その時 ───。
私たちの前方から歩いてくる男女に私は目を奪われた。
ドクンと心臓が脈打ち、ザワザワとした周りの音も一切聞こえなくなった。
足が竦んで動けない。
サーッと血の気が引いていくような感覚。
…………嘘。
結城くんが急に立ち止まった私に気がついて、歩みを止めた。
振り返って「どうしたんですか?」と聞かれたけれど声が出ない。
ただ………
「高遠……さん………」
唇から零れたのは、彼の名前だった ──。
甘々なラブストーリーなんて見る気分じゃなくて、今話題のアクション映画を選んだ。
「おもしろかったぁ!やっぱりアクション映画は大きなスクリーンで観るのが一番ですね!」
映画が終わり、 結城くんの感想に相槌を打ちながら、ショッピングモール内をぶらぶらと歩く。
「少し早いですけど、飯行きますか?」
「あ…………うん」
「じゃあ出ましょうか」
その時 ───。
私たちの前方から歩いてくる男女に私は目を奪われた。
ドクンと心臓が脈打ち、ザワザワとした周りの音も一切聞こえなくなった。
足が竦んで動けない。
サーッと血の気が引いていくような感覚。
…………嘘。
結城くんが急に立ち止まった私に気がついて、歩みを止めた。
振り返って「どうしたんですか?」と聞かれたけれど声が出ない。
ただ………
「高遠……さん………」
唇から零れたのは、彼の名前だった ──。