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永遠に続く恋を……
第8章 彼の胸で
「私は………優しくなんてない。高遠さんが結婚してるの知っててつき合ってたんだよ?そんな女……優しくなんてないじゃない……」
最後の方は声が小さくなってしまう。
「美羽さん。辛いって………悲しいって言っていいんだよ?」
………辛いなんて言えない。私にはそんなこと言う資格ないもの。
心の中で思うけれど、口には出せなかった ──。
***
「ごめんなさい………なんかあんまり食欲なくて………」
「気にしないで下さい。今度改めて行きましょう」
「………ほんとにごめん」
私はそう呟くと、車の窓を流れる景色に目を移した。
車は私のマンションに向かっている。
しばらく走ったところで、結城くんが路肩に車を停車させた。
「どうしたの?」
「………やっぱり今日は美羽さんを一人にしておけない」
最後の方は声が小さくなってしまう。
「美羽さん。辛いって………悲しいって言っていいんだよ?」
………辛いなんて言えない。私にはそんなこと言う資格ないもの。
心の中で思うけれど、口には出せなかった ──。
***
「ごめんなさい………なんかあんまり食欲なくて………」
「気にしないで下さい。今度改めて行きましょう」
「………ほんとにごめん」
私はそう呟くと、車の窓を流れる景色に目を移した。
車は私のマンションに向かっている。
しばらく走ったところで、結城くんが路肩に車を停車させた。
「どうしたの?」
「………やっぱり今日は美羽さんを一人にしておけない」