この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
永遠に続く恋を……
第9章 彼女の涙は俺が ─ side 結城 恒
彼女から規則正しい寝息が聞こえてきた。
子供みたいに声を上げて泣く彼女を抱き締めながら、俺はあの日の彼女を思い出していた。
あの日 ──。
駅で高遠さんを見送って、空を見上げていた彼女。
あの時の分の涙も、流せたのかな。
そうだったらいいなと思う。
彼女は高遠さんと別れると言った。
俺もそうして欲しいと思ってる。
もしそうなっても、俺と付き合うとかそういうことにはならないだろうけど………。
それでも、俺は ──。
腕の中で眠っている彼女を感じながら、俺も目を閉じた。
子供みたいに声を上げて泣く彼女を抱き締めながら、俺はあの日の彼女を思い出していた。
あの日 ──。
駅で高遠さんを見送って、空を見上げていた彼女。
あの時の分の涙も、流せたのかな。
そうだったらいいなと思う。
彼女は高遠さんと別れると言った。
俺もそうして欲しいと思ってる。
もしそうなっても、俺と付き合うとかそういうことにはならないだろうけど………。
それでも、俺は ──。
腕の中で眠っている彼女を感じながら、俺も目を閉じた。