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永遠に続く恋を……
第11章 彼女の為に ─ side 高遠 直哉
ただ………俺には美羽も大事で、必要で………。
自分でも身勝手だと分かっていながら、俺は彼女たちに甘えていたんだ。
美羽と抱き合えば抱き合うほど、好きだという気持ちは大きくなっていった。
早く終わりにしなければ。戻れなくなってしまう ──。
そう思うのに、自分から別れを告げられない……俺はズルい男だった。
だけど、美羽と初めて旅行に行った帰り。
「待ってる人がいるんだから」と笑顔で言われて………彼女が今までどんなに辛い思いをしていたのか。
俺は初めて知ったんだ ──。
煙草の火を消す。
寝室に入る気になれなくて、ソファに横になった。
翌朝、メールが届いた。
『今日会えませんか?』
時間と場所が添えられたそのメールに、
俺は『少し遅れるかもしれないけど、必ず行くよ』と返信する。
彼女が『会いたい』と言ったのは、これが初めてだった ──。
自分でも身勝手だと分かっていながら、俺は彼女たちに甘えていたんだ。
美羽と抱き合えば抱き合うほど、好きだという気持ちは大きくなっていった。
早く終わりにしなければ。戻れなくなってしまう ──。
そう思うのに、自分から別れを告げられない……俺はズルい男だった。
だけど、美羽と初めて旅行に行った帰り。
「待ってる人がいるんだから」と笑顔で言われて………彼女が今までどんなに辛い思いをしていたのか。
俺は初めて知ったんだ ──。
煙草の火を消す。
寝室に入る気になれなくて、ソファに横になった。
翌朝、メールが届いた。
『今日会えませんか?』
時間と場所が添えられたそのメールに、
俺は『少し遅れるかもしれないけど、必ず行くよ』と返信する。
彼女が『会いたい』と言ったのは、これが初めてだった ──。