この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
永遠に続く恋を……
第13章 転機 ─ side 結城 恒
美羽さんが高遠さんと別れて、しばらく経った。
2人の職場での様子は以前と変わりなくて……一度だけ、彼女に聞いた。
「高遠さんと同じ職場で……辛くないの?」って。
『職場では今まで通り先輩と後輩としてやっていきたい』
彼と別れた時に言われたのだと美羽さんは言った。
高遠さんも美羽さんも ──。
お互いを想うからこそ別れを選んだ。
『相手が高遠さんなら退くつもりはない』
そんな風に彼女に宣言したこともあったけど……高遠さんに比べれば、俺なんてまだまだガキで。
美羽さんが泣きたい時は側にいてあげたいって……それは本当だけど……彼女を自分のものにしたいって、心の底では思ってる。
二人が話してるのを見ると、心がざわつく。
もっと……早く彼女と出逢いたかった。
美羽さんが高遠さんを好きになる前。
そしたら ──。
なんて、どうしようもないことを考えて。
大事なのはこれから……だよな。
過去は変えられない。未来はこれから切り開いて行ける。
きっと……美羽さんもそういう結論を出したんじゃないかなって。
少しずつ前に進もうとしている彼女を……一番近くで見守りたい。出来れば恋人として。
そう思ってたんだけど ──。
2人の職場での様子は以前と変わりなくて……一度だけ、彼女に聞いた。
「高遠さんと同じ職場で……辛くないの?」って。
『職場では今まで通り先輩と後輩としてやっていきたい』
彼と別れた時に言われたのだと美羽さんは言った。
高遠さんも美羽さんも ──。
お互いを想うからこそ別れを選んだ。
『相手が高遠さんなら退くつもりはない』
そんな風に彼女に宣言したこともあったけど……高遠さんに比べれば、俺なんてまだまだガキで。
美羽さんが泣きたい時は側にいてあげたいって……それは本当だけど……彼女を自分のものにしたいって、心の底では思ってる。
二人が話してるのを見ると、心がざわつく。
もっと……早く彼女と出逢いたかった。
美羽さんが高遠さんを好きになる前。
そしたら ──。
なんて、どうしようもないことを考えて。
大事なのはこれから……だよな。
過去は変えられない。未来はこれから切り開いて行ける。
きっと……美羽さんもそういう結論を出したんじゃないかなって。
少しずつ前に進もうとしている彼女を……一番近くで見守りたい。出来れば恋人として。
そう思ってたんだけど ──。