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永遠に続く恋を……
第13章 転機 ─ side 結城 恒
今日は美羽さんと食事の約束をしていた。

場所は、初めて2人で出掛けた日に寄ったカフェバー。

あの日の美羽さんはほとんど食事に手をつけられなかったから、

「今日はたくさん食べて、たくさん飲むからね!」

そう言って、彼女は笑った。


その言葉どおり、美羽さんは良く食べて良く飲んだ。

「これよかったら食べてみて」

オーナーが料理を出してくれた。


「ホントに美味しいね。ここには良く来るの?」

「うん。会社の帰りに寄るよ。さっきの………瀬戸さんっていうんだけど、話したり。なんか通ってるうちに深い話までするようになっちゃって」

「へぇ。そういうお店があるのっていいね」


俺と美羽さんは他愛のない話をしながら、食事を楽しんだ。



今日………彼女に話したいことがある。


食事も終盤に差し掛かった頃、俺は意を決して切り出した。



「美羽さん。俺さ………」

「ん?」



「………アメリカに行くかもしれない」




しばらくの間の後 ──



彼女は微笑んで、

「うん。知ってたよ」

と言った。
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