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愛しては、ならない
第42章 最初で最後の……
「……菊野……僕が思いっきり気持ちよくするから……何も考えないで、夢中になって……」
彼は、長い睫毛に覆われた瞳を更に甘く潤ませて、せつなげに囁いて、唇にキスした。
触れるだけのキスを何度か繰り返していたが、次第に深く凌辱するものに変わっていき、私は目眩さえおぼえた。
気が付けば、彼の唇と舌の動きに付いていこうと自らも舌を絡ませていた。
そして彼の指は蕾の中を割って入り、中を広げながら掻き回す。
唇を貪り合いながら、彼の指に与えられる快感に夢中になり、無意識に腰を振っている自分がいた。
閉じた瞼の裏に白い靄がかかり光が見えてくる。
もう、私は限界が近付いている。
「ん……ん、ん……!ん――!」
彼の唇を塞がれていて言葉にならないが、私は確かに『もう……いっちゃう』と叫んでいた。