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愛しては、ならない
第3章 ガール・ミーツ・ボーイ
特定の男性と交際した事がなかった私には悟志さんが初めてのひとだった。
悟志さんは20歳上には見えない位若々しく、スポーツで鍛えられた身体は逞しかった。
ゴルフが得意で、休みの日も家を空ける事が多かったけれど、そんな時は学生時代の友達に泊まって貰い、少女時代の頃と同じようにパジャマパーティをした。
結婚するまで両親に守られ、ずっとお嬢様学校に通い世間知らずの私だったが、家事や料理だけは小さな頃からママに叩き込まれていた。
その事はママに大感謝している。
商社マンで多忙な父だったが、たまのお休みの時には一日中私の相手をしてくれた。
好きな絵本を読んでくれと頼めば、私が眠ってしまうまでずっと根気強く繰り返し読んでくれた。
時には、二人して本を持ったまま寝てしまう事もあった。