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愛しては、ならない
第56章 二十歳の同窓会
しゃくりあげては涙を拭い、またキリのない謝罪の言葉を言おうとする彼女の手首を掴み、強引に引き寄せた。
彼女は鳴きながら俺の胸を押したが、口付けると途端に甘い息を漏らし、抵抗を止めた。
「……謝るのはいいから……最後に抱かせろ」
「――っ」
目を見開く彼女を組み敷き、突き上げながら――俺は異常なのだろうか?――と
自問自答した。
昨日まで、彼女を好きだと思っていた。だが、今は何も感じない。
ただ、その身体を貪りたい、という底無しの欲だけだった。
目の前にあるのは、ただ俺の欲を晴らす為だけにある女の身体。
精を放ってしまえば、もう用はない。