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愛しては、ならない
第61章 愛しては、ならない
「剛さ……っ……ま……って」
菊野が俺の首に腕を絡ませたまま切なく甘く喘ぎ、潤んだ瞳を向けてくるが、彼女のすべての仕草が俺を猛らせて、恋の激情を駆り立てる。
更に高速で楔を打ち込み、彼女の細い肩に鼻先を埋めて息も切れ切れに囁く。
「待ちません……俺は……四年間、貴女を想ってたんだ……もう待ちません――」
「つ……よ……しさっ」
一段と深く腰を沈ませると彼女の声が途切れ蕾がギュウと俺を締め付けて、爆発へと確実に導かれる。
快感のまま、衝動のままに、俺は彼女を求めて動きを一層烈しくした。
「ああ……ああっ……剛さん……剛――!」
「菊野……っ!」
お互いを呼びあったその瞬間、二人は絶頂へと昇り詰めた。