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愛しては、ならない
第12章 その花は、手折(たお)られて
乱れ、喘ぐ彼女を盗み見ながら、右手を烈しく動かし、その度に獣は快感にうち震え、精を少しずつ垂れ流す。
掌の中で、自分の精が滑りとなり、益々快感に拍車をかけた。
菊野は悟志に後ろから突かれ、四つん這いになり喘いでいる。
彼女の苦しげな、時折恍惚とした表情を見て胸を締め付けられ、その甘やかな声にときめき、悩ましく揺れるその肢体に誘惑され、剛は自らに快感を与える事を止められなかった。
「くっ……はっ……」
知らず知らずに、声を漏らしていたが、寝室の二人が立てる音や声の方が大きく、剛の呻きは掻き消された。