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愛しては、ならない
第13章 甘い、地獄の日々
祐樹はトーストをかじり、画面を再び見る。
「ふう~ん……
桃川もりゆき?
……変な名前。
桃太郎の方が売れると思うけどな~……
ああそうだ、剛さあ、今バリバリの思春期だから、扱いに気を配った方がいいよ?
部屋はノックをしたら直ぐに開けたら絶対にダメ!
ベッドの廻りで何か見付けても知らない振りをする!
それと、パパといちゃつくなら剛が寝てからね!」
祐樹の言葉に、私はただただ唖然とするしかなかった。
(この子……
何処でそんな事覚えて……
今は、学校でも性教育って早くからするのかしら……)
誤魔化してお茶を濁せる程、祐樹も小さな子供ではない。
私は大人の余裕を見せて笑ったつもりでいたが、頬がひきつっていた。
「剛さあ」
「――え?」
私はドキリとして、大きな声が出てしまう。