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愛しては、ならない
第21章 君の罪は、僕の罪
「つ……よしさっ……
ダメ……
あっちへ……あああっ」
「剛……っ!
良く聞いておけ……
菊野は……僕の物だ……
僕の……っ」
寝室から聞こえる菊野の悲鳴とも矯声ともつかぬ叫びと悟志の昂った声を、ドア越しに聞きながら剛は唇を強く噛み、呻いた。
「菊野さん……っ……
俺は……」
悟志が菊野の秘所を打ち付けているであろう、肉体がぶつかり合う音が耳に届き、カアッと下半身が熱くなると同時に、身悶える程の嫉妬で気が狂いそうになった。
「いやあっ……
もう……止めて……
ああ――っ」
「うっ……
凄い締まりだっ……
菊野は……何て厭らしい女なんだ……っ!」
「や、やや、やあ――っ……そんな事……
言わないでぇっ……」
「剛か……
剛が聞いているからか!
……そんなに、剛がイイのか……!」
「ああっ……
止めて止めて……
いやあ――っ」
ベッドのスプリングが壊れるのでは無いかと思う程大きな軋みが廊下まで伝わり、震動する。
「……クソッ……!」
剛は、拳を握り、衝動的に壁を殴った。