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愛しては、ならない
第27章 絡み合う、蔦
「う……くっ……っはっ……あうっ……」
自分で触れて動かすのとはまるで違う感触に、俺は長い呻き声を上げてしまう。
菊野の細い柔い指が蔦のように絡み付き、絶妙に刺激を与えてきて、獣の口からは少しずつ欲望が溢れ、彼女の指の滑りを良くして淫らな快感に拍車をかけていく。
「私……っ……
これから……どうしたらいい……?」
「く……うっ……菊野さ……っ」
彼女は、虚ろにも、恍惚とも見える表情で呟きながら俺を指で愛し続ける。
「こんなに事になって……もう……
剛さんと……親子になんか……戻れな……っ」
菊野が瞬きすると同時に、大粒の涙がポロリと堕ちて、暗闇の中で煌めいた。