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愛しては、ならない
第28章 罪と恋を抱き締めて

甘い吐息と、彼の息遣いに眩暈を覚えながら私はなすがままだった。
ふわふわと揺れるこの浮遊感は、恋で浮き足たつ気持ちのせいだろうか?
こんな事に耽っていてはいけない、と思いながら止められない……
シャワーの水音に驚いて顔を上げると、剛が私を抱えたままでバスルームのシャワーの栓を捻っている。
私を降ろすと、彼は魅惑的な笑みを浮かべ、ボデイーソープを掌で泡立て始めた。
後退り、逃げようと踵を返す私を後ろから抱き締めて、耳に囁く。
「――お風呂に入ろうとしていたんでしょう?」
「そ、そうだけど……っ」

