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愛しては、ならない
第32章 企み②


頬を打たれて顔を横に向けたままの彼の頬に、栗色の髪がはらりと掛かる。

彼の拘束が一瞬緩んだ隙に、私はソファから転がる様にして降り、テーブルの上のスマホを取った。

赤くなった頬を掌で触れてから、こちらにゆっくりと彼が近付いて来るが、私はスマホを手に叫んだ。


「帰って……!

こっちへ来ないで……!

け、警察を呼ぶわよ!」



「じゃあ、俺はこの写真を拡散しちゃおうかなあ」




森本は、ズボンのポケットから自分のスマホを出し、画面を私に見せようとするかの様に突き出した。

私の全身が凍った様に冷たくなり、硬直する。

目が、彼のスマホの画面から離せない。



「よく撮れてるでしょう?

良い場面に出くわした時に写真撮ろうとしても、中々上手くいかないんですけど……

これはベストショットでしたね~」



まるで歌うような調子で言う彼の手の中にあるスマホの画面には、私と剛がホテルの前でキスをしている瞬間がはっきりと写っていた。

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