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時を越えて
第1章 時を越えて
それなのにこんな事ってあるか…… 俺はどうすればいい響 なあ応えてくれよ……… お前の声が聞きたいよ……

奨は顔を膝にうずめて一人つぶやいていた。

そして、ふと立ち上がりベランダへと向かった。
ここは10階の設定になっている。

ホントは2階。

「なあ 響…… もういいか? お前のいないこの世の中に居たくない……
お前の所に行ってもいいか響…… 」

そう言いかけ ベランダのさくに登ろうとしたときに 一つの光がベランダに舞い込んできた。
その光の中を見るとそこには 響がいた。
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