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時を越えて
第1章 時を越えて
「ダメです! それは困ります」
「どうして困るの?住む所も出来るし、僕というプロでイケメン俳優と同居で一緒に住めるなんて ラッキーだよ。」と奨は言った。
私は言葉に詰まっていた。
(「ダメなの!私は未来からきてるから帰らないといけないし…」なんて言えるわけないし ……それにだいいち旦那と子供もいるなんて……)
私は「少し考えさせて下さい」と監督に言った。
(そうよ少し整理しないと)
この言葉で精一杯だった。
奨も仕方なく同意してくれた。